「ここちよい授乳室」って、どんなところ? -はじめに
「ここちよい授乳室」って、どんなところ?1
◇授乳室の現状
近年、さまざまな施設で、「授乳室」の整備が進んでいます。新設の商業施設には必ずといっていいほど授乳室が整備され、美術館や駅などの公共施設にも設置の動きが広がっています。
授乳室が増えることで、小さな子どものいるママでも気軽に街へ出かけられるようになっています。それ自体は社会的にも好ましい動向です。このように、「量」は満たされつつある授乳室ですが、果たしてその「質」はどうでしょうか?
上に示すように、現状の授乳室に対しては多くのユーザが不満を感じています。具体的には「混んでいる」「狭い」「場所が遠い」などといった理由が挙げられています。残念ながら、現状の授乳室は、まだまだ改善する余地が大きいようです。
量的成長から質的成熟へと社会がシフトしている今、乳幼児連れの家族が施設に求める質も変化しています。単にあればいいだけではなく、一定の期待を抱いているのではないでしょうか。家族連れを主要な顧客層として捉えている商業施設にとって、彼らのニーズの理解と、共感を得られる施策の実施は、重要なテーマではないでしょうか。私たちは、そうした意識のもとに、「家族にとっての授乳室」を検証しました。
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